クボブログ

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年号変わるし部活も改革していこう

アドベントカレンダー inクリスマスイブ

この記事は 高専IT系部活 #kousenit Advent Calender 2018 24日目の記事です。

おはこんにちは。北九州高専のコンピュータ研究部、通称「コン研」の部長になりましたクボ太郎です。

最近、自由な日がないぎっしりしたスケジュールを組むことに快感を覚えるようになりました。

コン研がどんな部活動なのかは前部長が遺してくれた以下の記事にまとめられているので省略します。

部の改革内容

現状公開可能な情報のみ公開していまう。
行うかが怪しい内容に関しては全く公開しません。

1. 新入生育成システムの一新

最初は自分が部長になるうえで最も重要だと考えている「新入生育成」についてです。
弊部では、今まで上級生一人が教壇に立ちC言語の文法を教えるという講義を行っています。
このシステムは先代の部長たちが試行錯誤を繰り返して構築したらしいです。
それで現在の授業のような講義システムに落ち着いたのですが、ここ4年の間に弊部の部員数は校内の全部活動を合わせて幽霊部員ばかりの部活を除けばトップ争いができるほどまで成長しました。
そして、毎年多くの部員がコンピュータ研究部に入部するようになり、そこに対して今までの講義システムを適用している現状です。
ただ、数年までは全体への講義とは言っても多くても5人を超えるか否かくらいだったのが今年に入って10人前後になる日も少なくなくなりました。当然そうなると部員一人ひとりをしっかり見ることは困難です。
また、人数が増えるとあまり部の講義を受けれていない部員がどうしてもついていけなくなったりしてしまうなどという問題点があります。
今までのシステムだとこの部分を切り捨てる以外に選択肢はありませんでしたが、慈悲の心を満ち溢れている私にはそんなことはさすがにできずその対策を試行錯誤していました。
その一貫として今年の春から自分がやりだしたのが「マンツーマン講義システム」です。
このシステムは言葉の通り、1人の一年生に1人の任意の部員一人を配備するというものです。
これによりすべての新入部員に適した講義を任意の部員がそれぞれの裁量に合わせてやってくれるので単純にその成果だけを考えればこのシステムが一番強いんじゃないかなと考えました。
このシステムですが最初はかなりうまく運びました。
いままで特にやることが特になかった2年生にもちょうど良い程度に仕事が行き渡り、すべての新入部員に対して満足できる講義が提供できました。
ですが、このシステムは「前期中間テスト」終了後音を立てて崩れました。
テスト明けはすべての部員のモチベーションが著しく下がるというのは鉄則なんですが、それに加えて、このテスト終了後というタイミングに多くのプロジェクト(某大学との連携プロジェクト)が2年生から人員を確保し始めました。
これにより講義に必要な部員が足りなくなり、これ以降マンツーマンでの講義システムが機能することは一度もありませんでした。
ここまでの流れはもともと自分的にも起こりそうだなとは予想していたのですが、前期中間テストの前の束の間の成功のせいで若干慢心していた部分があり対応が遅れてしまいました。
そして、次の講義システムを構築したのは「前期末テスト」の3週間前でした。
そのシステムというのは今までの講義システムとほぼ同じで「最も進んでいない学生の勉強している範囲」の講義を行うというものです。
確かにこのシステムは安定しているのですが問題としてはさすがに進み具合が遅すぎます。
現状、講義の進捗具合はこちら側が指定した内容をすべて完璧に終わらせている学生もいれば1/3しか終わっていない学生もいるのが現状です。
そして、もう一つの問題点が進んでいる一年生が部に来る意味がないレベルに放置されているという点です。
一度講義受けた人は参加任意というしているせいでできる人は勝手に講義資料読み進めてプロになっているという状態です。
それで理解できる人はいいのですが、まだ講義してないけど後半の難しい内容(特にポインタ)で数か月止まっているという話も聞いたりします。
そして、夏休みが終わるころには1年生が1年生を教えるという闇の深い現状が発生していたみたいです(高専プロコンの裏プロコンかな?)
現在は下の部活動紹介に記されている「部内プロコン」により1年生も開発で余裕がないので講義は行っていません。

ということでここ数か月は部内プロコンのおかげで自分たちも講義をする必要がなくなり講義内容をじっくり客観的に分析できる時間がGetできました。
そして、自分が講義を休ませていただいた数日間で自分が考えていたのは以下のようなシステムです。

新システム

  • 講義の進み具合や参加可能な曜日で新入部員を2~3人のチームに分ける。
  • 作成したチームに対して週2の決まった曜日に講義を行う。

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という非常にシンプルなものになります。
このシステムは「全体への講義がそこまで精度でなくて、マンツーマンだと回んないならその間取れば良いのでは?」という割と脳死なシステムです。
思考やレベルが近い人同士でチームを組むことである程度の自主性を尊重することができ、それぞれのチームに合わせて適切なレベルの講義を行うことができるという仕組みです。
これはマンツーマン指導の目的とほぼ同じですがこちらの方が必要な人員が少なく回りやすいと思います。
また、曜日固定にすることでそれぞれの部員が「この曜日だけでの部活に行こう」というモチベーションにも繋がり良いことが多いのではないかと考えています。
実験期間として今年の春休み終了までこのシステムで1年生を動かしていく予定なのでその結果は追って報告します。

2. 部内教科書の作成

これも新入生講義システムの一貫といってもいいかもしれませんがやる内容があまりにも事のなるので別項目として記載するようにしました。
今までは新入生に対して前の教壇に立ち指導していたためパワーポイントで作成した資料を使用していました。
ですが、新システムなら相手にする1年生は多くても3人、これなら教壇に立つ必要はなく実際に1年生の横に座り教えるというスタイルでも十分に回ります。
その条件下では、パワーポイントではなく教科書で作成したほうが情報を詰め込んだ資料が作成できると考えました。
というのは、あくまで建前で パソコン甲子園」の時に部員全員に競プロ用の教科書を持ち込めるようになれば強いんじゃね? という発想です。
それを部で作って費用を安くしようという考えです。期待させて、すいませんでした。

3. 定期ハンズオン

次は、新入生講義システムではなく部全体に対して行おうとしているイベントです。
概要としてはタイトル通り月一程度の周期で何らかのハンズオン(受講者が手を動かす勉強会)を行うというものです。
弊部では2年生以上の部員は基本的には自主的な学習をやってもらい受動的な学習の機会がほとんどありません。
とはいいつつ、先週企業の人が来てそのようなハンズオンタイプの勉強会を4日間も開いていただいたのですが、その分野にある程度明るい人はついていけたのですがその領域が部として講義はしておらず、あくまで自主的な学習していく分野だったため、半分以上の部員はついていけないという事態に陥りました。
その為、月1(もっと多くても良い)のペースで部として各分野の入門的な内容のハンズオンをしようという話が部内に駆け巡りました。
その第1回として以下のようなものを予定しています。
タイトル詐欺?いやいや、Pythonといえば、蛇といえば『復讐状態で5体の5/5を並べるアレ』でしょ。
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4. 技術ブログの作成

次の話は外部の広報活動に近い活動です。
内容としては自分たちの部活の任意のプログラミング班の部員が1人が何か技術的な記事を書く感じです。
その内容はQiitaに載っているようながっつりした技術系な内容でも、自分の活動の進捗報告でもよいというようなだいぶ自由な内容を予定しています。
これにより外部の人が見たときにどんな活動をしている部活をしているのかといこともわかりやすくなり部のレベルを適切に測ることもできますし、自分たちの活動が外部の人に公開されるとなるとしっかり活動しようという意欲も湧いて進捗も生えるんじゃないのかと考えたりしています。 これを任意の部員たちがストックしていき週1程度で放出していくというものです。
ただ、現状の部員数を考えると週1じゃ全部放出できない可能性が高いのでもっと投稿間隔は狭まると予想されます。

因みに、そのサイトの担当者は入部3か月のガチプロ2年生です。弊部でもトップのフロントエンドエンジニアです。

5. AOJからAtcoderに乗り換える

これは前々から自分が考えていたことです。
現在、部のC言語教育の一環としてAOJの問題を解いてもらうというのがあります。
そこで今までAOJで行っていた部分を今後はすべてAtcoderで行おうという風なものです。 理由としては

  • 週1ペースでオンラインコンテストが開かれている
  • AtcoderProblemsで自分の成長具合が分かりやすく確認できる。
  • Atcoderjobsっていうやつが就活に使えるらしい(詳しくは知らない)

という風な感じです。
特に自分としては2つ目のAtcoderProblemsってやつがお気に入りでそこに任意の目標を定めることでモチベーションを高めて競プロerを育成できるのではないかと考えています。

6. 部全体でJOIに参加

これも前々から考えていたことです。
自分が副部長の時は幹部内で反対意見があり実行できませんでしたが、今年度は他の幹部も賛成意見だったのでこれを行えそうです(強化してくれそうな人を選んで幹部の設計をしたなど言う事実はありません)。
頑張ってAOJ(今後はAtcoder)をやってきてそれを活かすタイミングが「パソコン甲子園」しかないというのはもったいないですからね。
他にも部全体で挑めそうなのプロコン系の大会があれば弊部としては積極的にかかわっていきたいと考えています。

7. 会議の場所の変更

11月の会議まで弊部では「OneDriveも満足に動かないPCルーム」で会議を行っていました。
それを12月会議からロボコンが使っている「OneDriveがしっかり動くPCルーム」に変更しました。
これはなぜか今まで行われていなかった当たり前の部分を改善しているだけです。はい。

総括

最後まで見ていただきありがとうございました。
まとめると、今年度で教育システムを大きくいじります。
これにより部のレベルを上げたいと考えています。
今まで自分は友人の某IOI金メダリストさんのおかげで身の丈に合わない体験をたくさんしてきました。
自分が部長になれたこと、IT系のバイトを始められたことも全てその身の丈に合わない体験ができたからにすぎません。
だからこそ、弊部の下級生には自分が自分の力で見ることのできなかった光景毎年安定して見れるようなシステムを作りたいという思いで部長に臨んでいます。
その為には、部全体の実力を上げる仕組みを作ることが不可欠です。
なぜなら、ただ天才を育成する教育を続けてもそこから得られる部の功績などは一過性のものにすぎないからです。
だからこそ、教育対象は部全体であり安定して育成できるシステムということです。

まぁ、ここまで考えても恐らく自分がそれができないようでは難しいので自分のスキルアップも重要なんで同時にもっと精進する必要がありそうです。辛いな…。


辛いですけど今後も死なないレベルで精進していくので僕のTwitterをフォローして成長具合を確認しましょう(露骨な宣伝)。

ということで明日はアドカレ最終日、syaaaznさんの「長野高専の所謂パソコン部「情報技術研究部」通称「情技」のお話」です。

ここまで読んでいただきありがとうございました!!!